自然に治るインフルエンザ、リレンザは死者を防げるか

インフルエンザ治療薬として、タミフルとともによく使用されている薬がリレンザです。薬の働きはどちらも同じで、インフルエンザウイルスの増殖を阻害します。タミフルは飲み薬なので使いやすく、一時期には大量に用いられました。しかし飲んだ人がマンションから飛び降りて死者を出すなどの事例が報告され、不安視されるようになりました。そのかわりにリレンザの使用量が増えたという経緯があります。
タミフルと飛び降りの因果関係は証明されていません。インフルエンザにかかり高熱を発すると、頭がぼんやりして異常行動を起こす可能性もあるので、それが原因とも考えられます。リレンザは喉や鼻に直接吸い込むので、脳へ回ることは少ないとされています。リレンザを使用して死者が出たというニュースは聞きませんが、異常行動が見られたという報告はあります。しかしこの場合も、熱のせいかもしれず、はっきりしたことは分かっていません。
もともとインフルエンザは人間に備わった免疫の力により、自然に治るものです。治療薬がない時代には、解熱剤や点滴で対症療法をするしかありませんでした。リレンザはインフルエンザのかかりはじめに使用すれば、ウイルスを増やさないため、自然治癒を早めることができます。しかし症状が出てから2日以上経っていると、ウイルスは十分に増えているので、あまり効果がないとされています。
免疫力の弱い高齢者や幼児がインフルエンザに感染すると、症状が重くなりがちです。この場合は早めにリレンザを使用することで、死者を出さないようにできるでしょう。ただしウイルスを退治するのはあくまで免疫力ですから、安静にして栄養を摂取し、自然回復に努めるのが本来の治療法と言えます。

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